産地 台湾阿里山石棹茶区
発酵度 中(20-30%程度)
海抜 1000〜1600メートル
ミルキーな甘い芳香と、花を思わせる香りを合わせ、絹のようになめらかな口当たりが魅力の台湾の高山茶
お茶の淹れ方目安(250〜300ccのポットに対して)
お湯の温度 |
茶葉の量 |
時間 |
抽出回数目安 |
95〜100cc |
5g |
約2分 |
4〜5煎 |
台湾茶は、もともと中国のお茶どころ、福建省から苗木を持ち込んで栽培し始めたのがルーツですが、その後は独自に品種改良を進めて、台湾オリジナルのお茶の品種を生み出しました。その代表格がこの金萱茶です。
1980年代、台湾茶葉改良場が新たに生み出した12番目の「台湾のお茶」の品種ということで、”台茶12号”と名付けられました。改良場のなかでは、2027番と番号で呼ばれていたので、台湾の茶農たちは二七仔(27番の子ども)と呼んでいます。
台茶12号で作られた部分発酵茶(青茶)が「金萱茶」です。
金萱茶の特長は、丸みのある香りとやわらかな味わい、滑らかなのど越しです。特に、ほんのりとミルクを思わせる まぁるい香りは『奶香』(ナイシァン、ミルクの香り)と呼ばれて、金萱茶の代名詞となっています。
ただ、金萱茶は上級品ほど奶香はほのかなものとなりますので、当店の金萱茶にはそれほど強いミルク香はありません。
台湾では、オスマンサス(モクセイ系)のような香りだという人もいいます。
丸みがあって、やわらかな味わいなので、女性の方に好まれています。また、お茶通の方は最初、大陸伝来の品種には及ばないだろうと敬遠されることが多いのですが、お飲みになると結構リピートされています。
お茶として強いクセがないので、中国茶を飲み慣れていない方への入門編としてもおすすめです。